登山のメリット3つ、心、身体、生活への影響【初心者向け】

宝剣岳
兎山花

こんにちは。登山暦10年目に突入のアラフィフ、兎山花です。
このブログでは登山を始めたいと思っている50代初心者に向けて、登山をやってみてよかったことを紹介します。

実際に私が登山を経験した立場から、登山のメリットを大きく3つに分けてお話しします。

目次

登山のメリット3つ【心、身体、生活への影響】

①精神的なメリット【登山を始めると健康な精神を手に入れられる】

自然の中で非日常を楽しめる

非日常の中での登山は、感じること全てが新鮮で、山に行く度に新しい発見の連続です。

登山の舞台は自然の中です。山の中に身を置くと五感で自然を感じます。都会に暮らしている私にとって、自然の中にいることがすでに非日常でした。そして、新しい発見は刺激的で、私を飽きさせません。

ひとつ山行が終わると、すぐに次の山に行きたくなり、その連続が今の私の登山歴につながっています。楽しくないと何事も続きませんよね。

開放感を感じ、リフレッシュできる

自然の中での登山は開放感に溢れています。

登山にも一定のルールはありますが、日常生活の制限や束縛から解放された登山者たちは子供にかえります。50代、60代のおじさんやおばさんも、山の中では小学生です。日常の悩みを忘れて、今を精一杯楽しみます。

兎山花

山の中で解放感を感じると、童心に戻って楽しめます。
そして「明日からまた頑張ろう!」という気になれるのです。

達成感を味わえる

登山では朝、陽が登って夕方陽が暮れるまでの短い一日の中で達成感を感じられます。

その日生きていくのに必要な食べ物や飲料、万が一に備えての防寒着や、雨具、救急セットなどを背負って目的地まで登ります。道のりが遠ければ遠いほど、持っていく装備は増えます。重い荷物を背負って目的地へ到達した時の喜びは、はかりしれません。例え山頂に着いたときに雨で、想像していた眺望がなくても、登らなければよかったと思ったことは一度もありません。ましてや雨の中、登った自分を褒めたいくらいです。

登山の過程がどうであれ、達成感は必ず味わえます。その過程が困難であれば困難であるほど、達成感は大きくなるのです。

兎山花

山は大きければ大きいほど、道のりは長ければ長いほど、
達成感は大きくなります!

人生観が変わる

シュカブラ
シュカブラ

山の中に一日身を置くと、自然の中で自分がなんて無力で、弱い生き物なんだと感じます。自然の中ではお金や、社会的立場なんて全く関係ありません。自分の体力と健康、自然に順応する力、危険を察知する力が大事だと気が付きます

私は健康に対して敏感になりました。いくらお金があっても健康でなければ山に登れません。山に登るために健康でい続けよう、だんだんとそう思うようになってきました。

死ぬ時、人間はあの世に何も持っていくことはできせん。死ぬ時、私は一人です。ならば健康で生きている今を精一杯楽しみたいと思っています。

兎山花

健康であることが一番の幸せです!

②身体的なメリット【肉体的に健康になる】

兎山花

ケガに気をつければ、登山を始めることによって今よりもっと健康になれるよ。

美肌効果

ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ

登山は汗をかくスポーツです。汗をかくことが当たり前なので周りに気兼ねすることなく、自由に汗をかけます。そうすると汗腺が鍛えられ自然と新陳代謝もよくなってきます。

普段の生活でここまで汗をかくことはありません。登山では汗をかくことを前提にウェアも作られているので、汗をかくことが不快ではないのです。汗をかいているのは私だけはありません。みんなが同じように汗をかいています。

日焼けはしますが、汗をかくことによって、肌が健康になっていくのを実感します。

筋力、体力のUP

御巣鷹山

登山は全身運動です。脚だけでなく重たい荷物を背負うので上半身も鍛えられます。不安定な登山道を歩くことによって自然と体幹も安定してきます。当たり前ですが、今までの日常にはない運動をするので筋力と体力に自信がつきました。

しかし登山に慣れない間は筋肉痛になったり膝がいたくなったり、腰が痛くなったり、様々な不調が体に現れます。

兎山花

私も最初は膝が痛くて辛かったです

私も登山を始めた頃は膝痛に悩まされました。膝サポーターをつけて登り、下山後には整体や接骨院に通う日々です。だんだんと膝痛が辛くて、登山は私に向いていないと思うようになってきました。もう登山をやめた方がいいのかもと思った時に、登山の先輩方に相談すると、何人もの人が最初、膝痛に悩まされた経験があると知ったのです。

私だけでなかったと安堵感を感じました。その後次第に脚に筋肉がついていくと、膝痛はなくなりました。今では痛むことは全くありません。

登山を始めた最初は体の不調に悩まされると思います。でも致命的なケガでない限り、あきらめずにコツコツと登山を継続させてください。いつか自分なりの解決法が見つかるはずです。

その不調を克服したとき、必ず自分の体力と筋力がアップしたことを感じるはずです。そうなると登山だけでなく日常生活が格段と楽になります。

兎山花

友だちと階段を登ってるとき、自分だけ元気なのを感じます!

質の高い睡眠を得られる

運動をした後は、ぐっすりと安眠できますよね。登山をしたその日は、思いっきり全身を使った運動をしているので、身体に相当な負荷がかかっています。そうなると身体は体力回復のため、睡眠を欲します。

頭ばかり使って身体を使わない生活は、身体が疲れないので深い眠りに落ちにくいです。夜床に着いて頭が冴えていると、ろくなことを考えません。そうするとますます眠れなくなります。

登山を始めると、一日中ほぼ立ちっぱなし、歩きっぱなしです。夜横になって眠る瞬間に、とてつもない幸せを私は感じます。

兎山花

夜ふかふかのお布団に入ったら、朝まで記憶がありません。

③知識面でのメリット【登山の知識は日常生活に応用できる】

登山のメリットは体力のアップや精神的な健康だけではありません。登山の知識は日常生活でも役立ちます。

災害時や有事のときに登山道具が役に立つ

ガスランプ
ガスランプは、明るいだけでなく暖もとれる

昨今は頻繁に特別警報が発令され、地震も多く、いつ自分の周りで災害が起こっても不思議でない世の中です。

登山はわざわざ不自由な場所に身を置いて行うスポーツです。不自由な環境でどうやったら安全に楽しめるかと、私の頭の中では常に冒険アンテナが立ってます。冒険アンテナは楽しいことにも敏感ですが、同時に危険にも敏感に反応するんです。

災害時の環境下でも使用できるのが登山道具です。
テントは雨風をしのぎ、最低限のプライバシーは守れます。寝袋があれば寒さを凌ぐことができ、電気や都市ガスがなくても、登山用のガスや調理器具があれば困りません。救急セットもザックの中に常備しています。

兎山花

登山道具は持っているだけでは意味がありません。
山で使うのはもちろんのこと、普段から使い慣れていることも大事です。

生活のための知恵がつく、工夫する力

万能なシェラカップ
シェラカップ

特に山小屋やテントに泊まる時は、不便さの中でいかに快適に過ごそうかと考えます。
山の中に持って行ける装備は限られていますので、一つの道具に何役もこなしてもらわなければなりません。

例えば山の食事の時に使うシェラカップ、食器としてだけでなく、量を測ったり、そのまま火にかけて鍋として使ったり、山水を汲むときに使ったり、応用して使います。

目的の道具がなかったとき、新しく買うのではなく、今あるもので代用できないかと常に考える癖がつくようになりました。物が少ない暮らしは、とても快適です。

物だけでなく時間の使い方も上手くなります。山の中では明るいうちに行動しなければなりません。ダラダラと過ごすのではなく、限られた時間の中で効率よく行動して、あとはのんびり過ごす、メリハリのある生活習慣が身に付きました。

カメラや料理など別の趣味とリンクする

山飯
山で生姜焼きを作ってみた

日頃からカメラを趣味にしている人は、山に登ることで今まで見たことのない景色を撮影できます。
料理が好きな人は、山の中でいかに美味しくて、日持ちする食材で作れる料理がないかと考えるようになります。

今までの趣味が山に登ることでさらに範囲が広がるのです。

登山時に大きなカメラを持っている人や、休憩時に美味しそうな手料理作ってを振る舞っている人を見かけます。

私の場合は普段の料理中に、「このメニューなら山で作れるかも」なんて考えながら食事を作っています。登山につながる創意工夫は楽しいです。

まとめ【登山のメリット3つ】

以上私がこの9年間で登山を通じて感じた大きなメリット3つをご紹介しました。

私の登山経験が、これから登山を始めようかと考えている50代初心者の方のお役に少しでもたてば嬉しいです。

  • 非日常を楽しめ、リフレッシュでき、短い時間で達成感を味わえる。
  • 筋力、体力がUPし、汗をかくことによって美肌効果もある。質の高い睡眠を得られる。
  • 登山の知識や道具は日常生活や災害時に役立つ。工夫する力がつき、趣味の範囲も大きく広がる

不自由なところに身をおくからこそ、便利さの有り難みがわかります。何日も山の中を縦走したあとは、蛇口から水が飲める、お風呂に入れる、山では貴重な水が当たり前に手に入る日常に幸せを感じます。

登山を通じて、普段の何気ない生活がどんなに大切か、ということに気がつきました。

このブログがみなさまのお役にたてば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
                 兎山 花

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次