登山をはじめてみたいけれど、お金がかかりそうだな・・・
ケガをしたらどうしよう・・・
遭難したら、生きて帰れない・・・
山の中でクマにであったらどうしよう・・・
ハチにさされるかも・・・
こわい・・・
登山をやったことがない人にとって、登山は未知でおそろしいものですよね。
私も登山をはじめるまでは、登山に対してこわいイメージしかありませんでした。
遭難とか、クマに襲われるとか、ニュースでもよく報道されています。
この記事では登山をはじめたいけれど、こわそうで迷ってるという人向けに、
実際にわたしが、過去の登山経験や体験に基づいて感じた登山のデメリットをご紹介します。
こんな記事を読んだら、ますます登山がこわくなるのではないかと、思われるかもしれません。
大丈夫です。
安心してください。
私も同じように最初は悩んでいました。
しかし、きちんとリスクを理解して対策を練り、準備を怠らなければ、登山は安全なものになります。
登山歴10年目、毎週のように山に行っていますが、今まで山で
・骨折
・クマに出逢う
・大きな怪我
・遭難
・滑落
したことありません。
この記事では以下のような疑問や不安に応えています。
- 登山を始めてみたいけれど迷っている
- 登山がこわい、遭難やケガが心配
- クマがでてきたらどうしよう
- 登山のデメリットを具体的に知りたい
- どうやったら登山のデメリットを解決できるのか知りたい
はっきりいいます。登山には大きなケガや死に直面するような、とてつもなく大きなリスクやデメリットがあります。それでも私はそのデメリットをいかに減らすかを考え、更にはプラスに転換させて、登山を続けています。それくらい登山には大きな魅力があります。
私の体験談を通じて、どんな風に私がデメリットをプラスに考えたのか、「なるほどな〜」と共感して読んでもらえたら嬉しいです。
登山歴10年目に突入の兎山花です。関西の山岳グループに所属して登山活動をしています。
私の経験談が、あなたの登山ライフの向上に役立てば幸いです。
登山のデメリット【デメリットは考え方次第でメリットに変えられる】
お金がかかる【装備を揃える費用、交通費、食費】
ハイキング程度であれば、スニーカーやリュック、手持ちの物で代用できますが、本格的に登山を始めるとなると装備を揃えなければなりません。
また、電車で行くにしろ、車で行くにしろ交通費がかかります。登山中の行動食や飲料、下山後のお風呂代など細々とした費用も必要です。
家の近所に登山口まで歩いて行ける山がある、という人もいるでしょう。素敵です、登山を始めるのに恵まれた環境ですね。
何かしら新しいことを始めるにはお金がかかります。自由にできるお金は人それぞれです。初期費用をゼロにすることはできませんが、節約することは可能です。メルカリやセカンドストアを利用したり、新品でも型落ちを選んだり、安くあげるためのテクニックはたくさんネット上に書かれているので、検索してみてください。
おむすびや麦茶、お水、を家から持参して小さな節約を私はこころがけています。
そもそも家にいても食べたり飲んだりするので、「ただ」ではありません。
また登山道具は丈夫に作られているので、長い期間使えます。災害時や有事には防災グッズとしても役立ちます。
登山道具を登山専用とするのではなく、防災グッズとしても使えるし、日常でも使える、と考えるとそんなに高い買い物だと私は思わなくなりました。
一人暮らしの娘が帰省したとき、寝袋で寝てもらっています。快適だそうです。
ケガや遭難のリスク【リスク回避のためには、山にどんなリスクが潜んでいるかを知る】
登山のリスク=「遭難」「ケガ」がまず最初に思い浮かぶでしょう。
遭難やケガをしないためには、その山に潜んでいるリスクを知ることです。リスクを知るために、山に登る前に必ず目的とする山の情報を、本やネットで調べてください。ネットには実際にその山に登った方の、生の声がのっています。ただしネットの情報は書いた人の主観に基づいていますので、鵜呑みにせず参考程度に活用してください。
事前に山の情報をいくつか集めることによって、「遭難」「ケガ」のリスクは格段と減ります。
前もって情報を集めることで、登る前にイメージ登山ができます。机上登山は危険を予測する力を養い、危険予知は登山だけでなく日常生活にも応用できます。
市街地においてもリスクは潜んでいます。街の中では経験からある程度リスクを想定できるので、自然と回避できています。
交通量の多い道路を歩くとき、無意識に車や自転車の往来に気をつけますよね。全ての危険を察知できるわけではありませんが、山でも意識して経験を重ねていくことで、潜んでいるリスクを察知しやすくなります。
山に登る前に、情報を調べて事前にイメージ登山をすることが大事
日焼けする【日焼け止め以外に、帽子や、サングラスも活用】
特に女子は気になります。日焼け止めを登山中は定期的に塗り直して、帽子をかぶり、なるべく木陰を歩く。サングラスも目からの紫外線予防に効果的です。下山後のお手入れも大切です。ローションパックをしたり、シミに効く化粧水を使ったり、あの手この手を使ってお肌を維持できるよう努力してます。
登山をする前はここまでお肌に気を使いませんでした。そもそも出かける機会が少なかったから。
登山を通じて友達がたくさんでき、お出かけする機会も増えました。適度な日焼けは健康である証拠だと思うようにしてます。
虫に刺される【虫除けスプレー以外にも、虫除けアイテムはたくさんある】
虫刺されも山では避けて通れません。夏場は特に虫除けスプレーが必須です。人によってはモスキートネットを被ったり、アブや蜂が寄り付かないオニヤンマ型のブローチを身につけたり、様々な対策をされています。オニヤンマ型のブローチは最近山でよく見かけます。ほとんどお守りのような気がしますが。
虫が、よりつきにくい素材でできたウェアもあります。
虫除けアイテムはたくさんあるので、いろいろ試してみるのもいいでしょう。「楽しみながら試す」ことがポイントです。
私の場合は香取線香をぶら下げて歩いてます。よく効きます。
野生動物に遭遇【山で一番よく見かけるのは鹿】
山で遭遇したくない野生動物ベストワンは「熊」ですよね。まだ私は山で熊を見かけたことはありません。今のところ熊対策には「熊鈴」や「クマ避けスプレー」が良いとされています。
一番よく見かけるのは「鹿」です。直接人間が被害を受けることはありませんが、鹿は木の樹皮や草花を食べるので、長い間登山をしていると、山がどんどん禿げていくのを感じます。
「猪」も六甲山系以外では見たことがないです。少し高い山に行くと「カモシカ」を見ます。カモシカを見ると山の主に出会った気になり、その姿からは荘厳な美しさを感じます。
野生動物に出会うことによって、山の生き物の生態系に興味を持ち、自然について考える良いきっかけになりました。山では人間がお客さんです。山に入らせてもらっているんだと、謙虚な気持ちを常に持ち続けていたいです。
1日単位での時間が必要【時間の無駄と感じるか、贅沢な時間と感じるかは人それぞれ】
登山は登山口までの行き帰りの行程をふくめ、ほぼ丸一日要します。これを1日無駄にしたと感じるか、贅沢な時間だと考えるかは人それぞれです。ただ歩くだけの行為を、時間の無駄だと感じる方は登山には向いていないでしょう。
早く帰りたいと焦る気持ちは、滑落や転倒、道迷いの原因につながります。余裕をもつことが大切です。
まとめ【登山を始めるかどうか迷っているなら、まず歩いてみよう】
以上私が、過去9年間の登山経験を通して感じた、デメリットに対する考えをまとめてみました。
もしも登山を始めるかどうか悩んでいるなら、まず歩いてみてください。整備されたハイキングコースであればスニーカーでも歩けます。そして歩いているときのご自身の感情と向き合ってください。「楽しい」「最高」「辛い」「早く帰りたい」「来るんじゃなかった」。答えはあなたの中にあります、自分で決めたことなら後悔はしません。
この体験談が少しでもあなたの役にたてば幸いです。